2017年1月8日日曜日

週末記~ サディスティック・プレイ

ハッピーニューイヤー うちのヘンドリックス(鳥頭骨)。
積もり積もったレーザー加工の話はまた次回に。

まずお知らせ。
2017年1月29日大阪(国際マラソンがある日)  大阪マーチャンダイズマートで開催予定のドールズミスへ参加します。グラスアイをお探しの方はどうぞ。
グラスアイのほか、うさぎ人形トレーフルが2羽います。

うさぎ人形の複製は少し考え中。
以前の複製から部分的に足りないのを抜かないまま時間が経ってしまい、そろそろ色差が出るのではないかと危惧しています。11月に複製していたのでもう2ヶ月。
作り直したい型がいくつかあるので考えています。

どの道、機械にやらせれば終わる事ではないので、ガラス方面の休養日に突っ込む感じで予定をしなきゃなんないっす。ガラス優先なので、またズレズレにズレるかもしれませんから予定はあっても黙します。


さて
こんなブログでも予想外の検索候補で見に来てくださるようですし、写真もあったのでレジンキャストの模り手順をご紹介します。極小のパーツも作るし抜きますが、今回は大まかな形状です。

粘土埋めから。
粘土を板にして枠の大きさを決める。
仮配置して樹脂の通り道を設定する。今回はアンダーゲート。一枚目と二枚目で違う時の写真ですが、ここまではだいたいお決まりです。樹脂と空気の通り道を分かりやすくするため、格子をつけておきます。
こんな感じで粘土うめ終了。ここからダボうちします。
左端から樹脂が入って、右上の数箇所から空気を出します。
凹凸反転、樹脂を流した様子。
注目していただきたいのは流し込みゲート(右側)から整形物に伸びる部分。
ゲート溝切ってありますが、膜状にはみ出しができています。(他の箇所も膜があったのですがこの時は出来なかったみたい)
膜状のはみ出しは、シリコン型を両面とる過程で膜状になるマスキング剤を塗っておきます。
マスキング剤は人間の皮膚にも使えるという液状ラテックスを使いました。
  ミラクルペイント http://www.miraclepaint.jp/
後で知りましたが、同等のものが造形資材でマスキングゾルとかありますねー 無知でした。まぁいいんです。これならネイル用のマスキング剤にもなるし。
ゴム系はシリコンゴムの硬化を阻害するかもしれないので、膜の上にも離型剤します。

手順の上では「事後」なのですが、12月にやってきた我が家の新入りをご紹介しましょう。
ただの食器乾燥器くんです。とてもタイトスケジュールだったので下調べして家電屋さんへ走りました。一万円でお釣りきました。

ん? 樹脂の硬化促進にみんな使ってるって?
そーだよねー。寒すぎると樹脂の硬化不良もできちゃうよねー。
樹脂の硬化促進にも働いてくれてます。
食器乾燥器はあまり詳しくないんですが、これはアナログタイマーがついており、最大60分間熱風をいきわたらせ、温風加熱で乾燥させます。ある程度雑菌が致死する温度になるらしい。 ウム。

で だ。 シリコンの硬化促進にも使いましたよ。

食器乾燥器の中に加湿器をつっこみました。
乾燥機の中に加湿器。
突っ込んだのはこの加湿器、フォグリング
http://www.yo-ko.co.jp/japanese/collection/FOGRING/
(乾燥機の写真の右下にある白い丸いのがフォグリングの外箱です)
リンクは企画制作元ですが元名古屋の会社で、商品名を検索すれば沢山ヒットします。

乾燥機の風の抜け口は半分ぐらい目張りした。

シリコンの硬化促進は熱と水分です。
いままで発泡スチロールの箱に熱湯(80度ぐらい、熱過ぎるとスチロールが縮んで穴が開く)をいれ、下駄を敷いてシリコン型の硬化促進をしていました。
これは確かに早かった。しかし難点がいくつかあり、克服しなきゃいけなかった。難点の一つは現在も解消してないのだけど。

記事が長いんで結論置いときますね。
(24時間硬化型)両面型を12時間で完成させました。少しムチムチだったけど。
ノウハウはあるけど書くと長いので省略。経験者なら2度3度やれば勘所がわかるでしょう。

硬化促進に要した道具は乾燥機約1万円、加湿器2000~4000円。上記加湿器でなくても、加湿をノズルで乾燥機に導いてもいいでしょう。
この投資がスグに決断できる人は是非どうぞ。
一時間に一度、乾燥機のスイッチを入れなおすのと加湿器の水分を見張るお仕事だけで4倍速で硬化します。

ご趣味の人はストーブの前にシリコン型と加湿器でもいいと思うよ。
人間の暖房を兼ねるってことは生活空間に有毒蒸気を撒き散らす事になるから気をつけて。

この冬にワタシが会得したサディスティックプレイはこんな感じだったのですが、もう一つ新入りのオモチャをご紹介しておきます。

ただのアクリルカッター。 この子、平滑な樹脂の板しか切れない。500円ぐらい。

シリコン型へ樹脂を流すのにゴムバンドでペチペチやってたり、大きさが合わないまま透明樹脂の板でクランプしてました。透明シリコンなので透明でないと威力でないし。
ある日アクリル板を切るのに困って購入。思いついて大きさが合ってないまま使っていた透明樹脂板を切ってクランプ。
そうしたら大変キレイに整形物できるじゃないですか。皆さんが使うテクニックには理由があるんですね。

専用のオモチャがどんどん増えてるけど楽しい世界が、より近くなるような気分です。
また別の楽しいオモチャ、レーザー加工機氏は次の機会に。

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