2016年10月27日木曜日

うさぎ人形と続報


ウサギ人形は親しい友達へ失敗パーツを集めて組み、プレゼントした二羽です。
親しい友人は、ともにお人形即売会へお手伝いにひっぱっりこんでる二名。
いつも助かっています。ありがとうございます。

失敗パーツは毎度沢山でます。
直前で何かあったらいけないと思い、定数の1.2倍程度の良品を用意するようにしています。すると、惜しいところで使えないパーツがさらに割り増しで出ます。

最終的に前回の販売定数5の良品に対して、4羽余剰に組めました。
(白黒ダッチ、自分用の未塗装品、以下の二羽)

このぐらいの写真でみるには良品と変わりない感じですが、関節で隠れる箇所に泡が二粒あるとか。小さめ一粒なら良品にしちゃうんですけどね・・・

おしゃれピンク系↑ と ナチュラル野生ブラウン系↓

ウサギ人形「トレーフル」は2016年12月4日、東京浅草 都立産業貿易センター台東館で行われるドールワールドリミテッドで販売予定です。
6月の販売内容と少し仕様を変更して、塗装箇所少なめ、その分服着せたい予定です。

もちろん目玉も毎日作っています。必死。


アフターファイブならぬアフター・ミッドナイトのお楽しみ・・・ 試作研究時間にいじってるレーザー加工機の様子です。
本命の布を切らせてみました。恐ろしい。
紙切ってる間はまだ平和でした。布の切れっぷりに戦慄しています。

トレーフルのシャツ型紙、袖。 なにこれバラバラ。
よい子さん用セーラーの、セーラーカラー飾りに使えるね。
縫い付けできるんだろうか。
縫い代は1mmにしましたが、溶けて太るので2mm必要ぽい。
ものすごく切れる布と、一向に切れない布、色があり、本番前に調整が必要ですね。
一眼マクロレンズで撮った原寸見ると溶けて切れてるのがわかりました。
いくつか切った布で所感:

○溶断で切りやすかった布はレーザーでも切りやすい。 これは間違いないっぽい。
○布の厚みより繊維の熱特性=切れ味

△表面のシボ、しわがレーザー焦点距離へ影響を与える。かなり重要。

△基本的に白は切りにくい。

焦げ・ヤニの付着については洗浄と漂白の検分中。また何か書きにこれたらその時に。

トムソンで抜けない形状や隣接したカットが容易ですね。
非接触で切る強みでしょう。


合間に紙遊び。

2016年10月24日月曜日

週末記 ~爆誕 と予定

ハッピーバースデー ぽち箱

ぽち袋にお札を入れる時に折るのがイヤ、という人へ。お札が入る小さな箱です。
写真は市松模様ですが季節の模様をあしらったデザインを作る予定です。
まぁその、おじさん おばさん おじいちゃん おばあちゃんて肩書きを持つ知人用です。

しばらく楽しく遊んだ、レーザー加工機はこのぽち箱爆誕をもって少しおやすみ。
次は布切りまくる本格運用です。

写真の上半分に並んだ箱は、30 30 40です。いっぱい切った・・・。
データを作る注意点や紙によってレーザーの強度調節の按配を体得しました。
楽しくて夜更かしの毎日でございました。ダメな大人です。


今後の予定

現在はDWLへ向けてウサギ人形とよい子さんの準備をしています。
ウサギ人形は原型の修正をしつこく行ってます。今回の複製用に白とアイボリーの樹脂を用意しました。アイボリーに少し着色してオレンジ(=茶色)毛色のウサギとします。
白うさぎ 5羽、 茶色うさぎ 5羽 の予定。目はルビーアイとエメラルド色を用意しました。
余裕があればヒマラヤンやダッチができたらいいなあ。

本体と同時に両者の服も用意しています。
布とデザインを見繕ってます。手を動かしてます。ウサギはジャケットベストパンツ、シャツ。よい子さんはセーラー服を作ってみたい。布があれば。製図ができれば。


以上、進捗報告でした。

ぼち箱でとてもやりたいデザインがあって ですね・・・
乾物デザイン。4面にそれぞれ イカ(スルメ) 椎茸 昆布 小魚(田作り) を入れたい。
美しくないけど!

2016年10月17日月曜日

楽しいおもちゃ* レーザー加工機


ご家庭用の組み立て式レーザー加工機を買いました。

組み立てました。

つかってます。

こげくさい。


■SMART DIYs Fabool laser mini

■切れるもの、切りにくいもの、切れないもの

■レーザーで切れるしくみ

■不器用さんへ

■精度等 運用上の注意 ・ コゲるのか?



■SMART DIYs Fabool laser mini
http://www.smartdiys.com/fabool-laser-mini/

2016年6月ごろクラウドファウンディングで話題を集めた低価格レーザー加工機を購入しました。
話題の頃は仕事も生活もグチャグチャしており、すっかり記憶がカスレていました。一次出荷の評価を見て俄然乗り気になり、このほどようやく購入。

レーザー加工機は金属や石等も切れる高出力のものもありますが、ご家庭でとりまわせる範囲のものです。

仕様は発売元でしっかり公表されているので「明日にでも買うわ!!!」という人は全部読んできてください。それ以外の事を書いてます。

このブログは1:12スケールのミニチュアに似合うものや、10cm前後のお人形に合わせられる材質、加工、方法などをたまに扱っています。(本業はガラス工芸家です)
マイクロ単位の視線で物を見るのでその点ご留意ください。


■切れるもの、切りにくいもの、切れないもの
Fabool laser mini : FLM は1.6W(ベーシックモデル)のブルーレーザー光です。
出る光がブルーのため、青い色をしたものは切れにくいです。青でなくとも光をよく反射する白いものは切れにくいです。

購入したモデルでは鉄・ステンレス・ガラスとかちょっと無理っぽい。
ここ数日使ってみたところですと、材質によってレーザーが表面を侵す臨界点のようなのがあり、切れないものは何が何でも切れないっぽいです。

切れないものというのは次の段にも関連しますが、材質の厚みの都合で切れないものもあります。
表面が削れるだけに留まるかんじ。

切ってはいけないものは、切れるけど健康上の保障が難しいのでやめなされ、というやつです。


■レーザーで切れるしくみ
慣用表現として「焼く」と言ってますが、本当はちょっと違う。強いて言うなら「焦がす」のが近い。
電子レンジが食品を温めるように、エネルギーを与えてやれば何でも熱を持ちます。

レーザーは照射部分を加熱し、その結果蒸発させて穴を穿つ。その穴の連続で切断します。 (※切ったものをよく見ると、点々が見えます。)
加熱するので条件がよければ炎をあげて燃焼しちゃう材質もあります。

レーザーが特殊なのは焦点を持つ事です。
レーザー光が照射されても、焦点距離にないものは影響がありません。

レーザー加工機に焦点距離というのは重要です。
たとえば3mmの合板を切るのに、3mmの表面と底面では焦点距離の差で切れ方がかわってきます。 紙の表面に凹凸がある場合も同じで、具合よく焦点距離にあればきれいに切れる。
本来切れるものでも焦点距離が違えば切れない。


■不器用さんへ
レーザー加工機はイラストレーターで作った複雑なパスが出力できます。
紙・布・皮革・木材の切削、アルミ・ゴム等も多少は削れますし印字できます。
とってもステキ。

ただFLMは自分で組み立てしなければならないので、不器用さんは頑張ってください。
公式では「モニターテストで1~2時間」で組めたとの事ですが、事前に見回ったところそんな短時間で完成させた人はいません。多くの人が数日かけて完成させてました。
私も5時間ぐらいはかかりましたが、届いた翌日の夜は布を切って喜びの雄叫びをあげました。
箱の図面を引いてはげそうになってたのは翌々日ですね。


■精度等 運用上の注意 ・ コゲるのか?
・加工範囲 だいたいA4ノビ/公式データより、拡張フレームで伸張できる。

・精度  レーザー光:約0.2mm/公式データより 最小ステップ:約0.186mm/公式データより

組み立てが上手くいったのか私が使う大きさにおいては文句なし。カッティングプロッタより精度でます。
最小ステップから計算すると約186dpi、よく見ると点々が見えます。
ペーパーメディアでデザインする人は186dpiの線幅0.2mmといえば、攻め際が分かると思います。
線幅は0.2mmですが焼けて太るのも忘れずに。

・センサー類 物理スイッチ

光学センサーはついてないですね。作業単位ごとに原点へ戻って、原点への矩形距離で補正してるような動きです。原点から離れる地点ほど、工作精度は落ちる可能性があります。

・コゲるのか?
切った場所の焦げと、ヤニによる着色は気になるところです。
原因に対して対策がある。
はっきり言って断面の焦げは避けられませんが、焦げ色が薄いものもあります。
これと別に、断面付近の表面にヤニがついたりします。レーザーが蒸発させた素材の「気化」した「ガス」が付着したものです。表面が拭けるなら水拭きすればいい。マスキングテープで覆うのも有効。
しかし紙はどうしょもない。布は洗えば落ちるっぽい(予想)。


・ヤニ
前の段で「気化したガス」と説明しましたが、これまた切るものによって素材に混合されているモノが違うので、ヤニのつき方はさまざまです。木については原木の性質はもちろん、木材にする過程でヤニ抜きがどのぐらいかけられているかで決まる気がします(MDFがレーザーと相性いいのはこの理由)。
紙をいろいろ切ったので列挙します。

 同じ種類の厚さの紙でも色によって切れやすさが違う 薄い色は切りにくい

 白色の紙は切ってみないと分からない - 和紙のような風合いの紙は焦げ、ヤニともに全くないものがあった 逆に蛍光料が入ったような紙はヤニがひどく、手指にもよくついた

 ケント紙、ボード紙などの厚紙はヤニや焦げを通り越してススが切り口についた

 抜け側にヤニが目立つ事が多い 上面はきれいに見える紙が多い

・運用上の注意、ヤニ対策
ヤニ対策は同時に運用上の注意につながります。

ヤニは抜け側に気化したガスが溜まり、そのまま冷えて付着してるのだろうと予想しています。
この対策は簡単、網を敷けばいいのです。ガスが逃げればヤニはつきません。
しかし紙や布が相手だと普通の金網では網の表面を追従して焦点距離が合わなくなります。
そういう時は「アルミハニカムコア」を使いたい所なのですが・・・まだ入手できていません。

気化したガスは特に木材の場合、可燃性のガスですからバキュームしたほうがええですね。
純粋にケムいですし。
本格導入をお考えの方は集塵・排気構造も同時にご検討ください。

2016年10月14日金曜日

週末記 ~ホリデーホリデー

●かわいいこのお写真もらいました。
1:12ドールハウスドール はノよい子、先日の新色4mmグラスアイをあわせてくださいました。
かわいい。ありがとうございます。 ・・・かわいい。


●採掘
見てみぬフリをしていた、デッドスペースを作業場にすべく、整理整頓お掃除しました。
その途中で出てきたもの、磁器絵付けによるフレグランスボトルです。
古くからお付き合いのあったジャパンスタイルフレグランスさんの企画品で、本当に手描きの絵付けが施されたアトマイザーボトルです。
美しくて捨てられない。記念撮影。
●護符
アップルコンピュータ社がまだ白黒マッキントッシュだった時代、ロゴマークはカラーでした。OSはマックOSといってましたね。OS10からUNIXベースとなり。。。
いつか窓マシンが追いやられる時代になったら、コレをみせて古代からの林檎信者と言い張るための護符です。
ほら、使いさしのお守りの方が信頼ありそうでしょ。
●マイナーバージョン・よい子
掃除のついでに、進捗ごとに保管していた原型・二次原型を作品ごとに保管することに。
さすがに最初の素原型とパテ置換は別保管。
●冒険の末に
仕事しながら掃除すること数日、誕生日とクリスマスが同時に来たような日が参りました。
日本語でいうなら盆と正月が一度に来た ってやつですね。

一つは、持ち運びのできる小さなバーナー、もう一つはレーザーカッター。
バーナーは作業の都合でまだ使ってないんですが、レーザーカッターは早速組み立ててテストしました。
もう溶断で切った布がゆがむ心配はないぞ。
溶断で切れなかった熱硬化樹脂系のポリエステル混紡の生地も切れます。
溶断が容易だった生地は相性がいいようで、よく切れます。

一応書いておきますが、写真は調整した結果です。なんでもかんでも鮮やかにスパスパ切れるわけじゃないっすね。ご家庭用のレーザー弱いモデルなので白い物と明るい色のものは切れない。 切 れ な い。


というわけで、DWL用のお人形服製作の段組がガラリと変わりそうです。

2016年10月10日月曜日

今後の予定と原型手入れ

天つ乙女さん http://earthgale.ram.ne.jp/DOLL/
ドールショウでご覧くださったうさぎ人形を紹介してくださいました。
ポーズが決まるレジンドールやカスタムパーツを製作しておられます。
1:12 ドールを作るに当たって、ウェブをフラフラ見回っていた時期にサイトと作品を拝見していました。ドールハウスドールよりも武装神姫の大きさに近いスケール のお人形ですが、スタイルいいですしポーズも決まってかっこいいのです。新作のネコさん人形も大変ネコさんです!


造形物方面の今後の予定

2016年12月4日 ドールワールドリミテッド
 グラスアイとドールハウスドールとうさぎ人形を販売予定

 ハンドメイドグラスアイ 4mm~20mm
グラスアイは開場からペアの販売を、14:30ぐらいから単品販売(整理券配布あり/最初の一時間分)販売時間や販売品に関しては当日の掲出物やチラシでご案内します。
 
 ドールハウスドール・うさぎ人形
ともに開場から公開、13:30に販売開始、順次引渡し。
展示販売は14:30まで。グラスアイの単品販売が始まると混雑する可能性があるので完売せずともお人形は下げます。ご覧になりたいかたはお声かけください。

 ・ドールハウスドール「はノよい子」 2体 お洋服は未定。全力で動いてます。

 ・うさぎ人形「トレーフル」 2~10体 お洋服あり。6月にお求めくださった方には特別価格(予価\100)でお洋服お分けします。むしろ嫌いじゃなければ差し上げたい。


2016年末、または2017年2月グラスアイのウェブショップ開催時
 うさぎ人形トレーフルの未塗装組み立て品の通信販売予定(ただしグラスアイの在庫次第)
予定は以上です。
写真は新たに型を起こす前の修正風景です。
最初に作った設計で奇跡的に自立したので、ゴムの張力と関節同士の角度は良しとします。

で、グラスアイを入れたら自立が不安定になること、服を着せたらさらにモタつくので自重を軽くするために原型の肉抜きをしています。

そうそう、超音波洗浄器というオモチャを買いました。
今までの経験から、原型をつるっ(#1000程度)とさせておくと、シリコン型の表面をレジン液に混ざった泡がつっかえにくいようです。
しかし抜いたままの1000番表面ではテカテカしてしまうので、全ての面を軽く削ってやります。
削ったら削りカスがつくし、内部に入り込んで美しくないし、塗装する面についてたらよろしくない。
ということで、抜いたレジンパーツを洗浄するのに超音波洗浄器です。
 とてもいいよ。 らくちん。

あとはお人形作りの最後の高く分厚い壁、お洋服作りに向けて、毎日調べ物しています。
考えている事ができるならば、きっと大騒ぎしますのでどうぞお楽しみに。


前の記事でも触れましたが、しばらく気力と体力が低迷してました。
今は元気モリモリです。
ふにゃっとしていた時に、うさぎの解剖学的なナントカカントカ書こうとしていましたが、また記事を改めることにします。

2月の予定まで詰めていたくせに具体的な予定を立てておらず、気力体力が戻った瞬間に青ざめました。なんとかやりきりたい。