2023年5月15日月曜日

ここ一年で作ったもの

 最新のアイ立て単


久しぶりです。一年ちょっとぶり。

PC経由で画像を加工しない事がおおくなったためか、コンテンツとしてとどめておこうという意識が薄くなってました。

 

 ■また機械壊した話と光学オモチャの話

去年の今ごろはドールアイスタンドのバリエーションを作ってました。

3D出力物の洗浄結果に疑問を抱いて、超音波洗浄機を新調したのもこの頃。

同時にドールアイスタンドの仕上げ作業用に面研磨が必要で、刃物研ぎが使えないかと廉価なOEM製品を購入。アタッチメントを取り寄せて使ってみたものの本来の用途でなかったために結果もあがらず、機械もすぐに焼き切ってしまいました(動作中にプラスチックの溶ける匂いから停止、空転)。 

それから研磨機を買い替え、仕上げ方法を見直しました。


仕上げ方法の見直しと同時に、前から興味があった「回折格子」フィルムを取り寄せ、UVレジンへ転写して遊びました。とても面白かったんですが、製品に活かせる強度がなかったので試用止まりです。「回折格子」は興味あったらグーグル先生に聞いてください。

 

回折格子フィルム
アイ立て 名刺が立てられる
アイ立て、91mm55mmのカードを立てた様子
両眼型 アイ立て

■アプリ製作の話

6月7月は、9月に参加を見据えた即売会に向けて、会計アプリの組みなおしをしました。 (今もアンドロイド13用のアップデート開発してます)

それがなー プリンターのファームウエア(2013年版)が古くて新しいOS等では使えなくなっており、アップデートできず諦めてハード一式(プリンター、タブレット)新調し、完全に新しい環境で組みました。

 サラっと「諦めて新しい一式」と言えちゃうけど、諦めるまでの時間と苦労たるや。もちろん徒労…だけど多くを学んだと思ってます。そういう事ありますよね。

Java once write, work EVERYWERE(Javaで書いたコードはどこでも動く)

って古文書にも書いてあったんでアプリはJavaを覚えて組んだけど、アンドロイドまわりの進化が早すぎて莫大な修正箇所に追われてます。

現代を生きてる感じがする、といえばそうなのか。

 

デカボタンの会計アプリ
デバッグ画面のアリさん
アプリ開発の様子

■治具を作ったのもこの頃だった

作業を楽にする道具を3D設計出力、製作したのも6月ごろかしら。

地味に面倒で精神力を使う作業をラクにこなせる道具を作りました。あると便利です。


治具で切ったスチロール板

■電子工作の話

上で出ていた9月の即売会は感染症のおさまりが見えないため欠席し、翌年(2023年)1月の参加に向けて準備開始。即売会会場での照明問題を徹底解決すべく着手。

グラスアイディーラーさんはじめ小物を多く並べる人やミニチュア食器や透明素材を取り入れた作品を美しく展示するには照明は大切です。

基本的な電子工作のルールや回路やモジュールを学んで目的を見据えて製作開始しました。

使ったもの、無駄にしたもの一覧: LED用アルミプロファイル  ダイソーのモバイルバッテリー ANKERのモバイルバッテリー マグネットPOPスタンド マグネットボールジョイント 10mmスタンド(理化学用) LEDテープライト USBPDモジュール 昇圧ケーブル 精密でない精密作業台 などなど

1月の即売会では一世代機を使いました。反省点を洗い出して、5月に二世代機が完成。今日も使っています。

(※ドールショウでは売買目的の自作の電子機器の展示販売持ち込みを禁じてます。売買目的以外の場合は主催者に相談と会場の防災基準を確認することをおすすめします。私は確認してから材料や持ち込み内容を決めました。)


楽しい電子工作
楽しい電子工作
電子工作のひとつ、撮影用ライト
自作照明 第一世代

一月のドールショウは複数の点で予想を超えてました。今でも当てはまる言葉がありません。主催者さんにしっかり嘆願を送ったので、いつか参加させてもらう時は戸惑わなくて済むのを願います。


一月の話を思い出してたらしんどくなったので今回はここいらで終わります。 

今日もぼちぼちとガラス作りながらAndroidStudioでアプリ組みます。

2022年4月22日金曜日

最近の遊び


 ご無沙汰してます。

新しいオモチャが増えて遊んでました。去年の3月に入手した3Dプリンターとは仲良くやっています。冬の間はしっかり暖房しないと出力が難しいので、3D遊びはお休み状態でした。

このブログで野望を掲げていたドールアイゲージは発売当初から細々と売れて、現在はほぼ売れ止まり。つまり最初に打った告知の層には浸透したんでしょう。広告サボってるからなぁ。在庫あるんだからまた広告しますかね。

 

写真のエンボス加工はパッケージの一部なんですが、商品名がドールアイスタンドって捻りもなにもなくストレートな名称です。(フル日本語の「義眼立て」も一案ですが、ドールアイゲージでカタカナ使っているので日本語案はあきらめました。日本人だから日本語という選択肢は常に持っています。)

 ストレートな名称の商品はパッケージの表示の優先順位(=面積)が変わってきます。例えば透明の袋に入った玉ねぎに「玉ねぎ」と文字を入れる必要はほとんどないです。「北海道産」とか「新物」といった袋ごしで伝わらない情報を表示するのに面積をとることができる。

また話が脱線しかけるので戻します。エンボス加工したラベルだけでは納書?に足りないので、スタンドの対応サイズ、グラスアイブログのQRコード、発売元とメールアドレス、出力に使った材質を印刷で入れておくつもりです。


冒頭でいった新しいオモチャは卓上型ダイカットマシンです。卓上型マシンは紙を一枚か5枚程度を一度にダイカットできるもので、ローラー型のハンドプレス機です。

皮とか木にもプレスでエンボスできると思う。レリーフ状の立体エンボスもそのうちやりたい。


積年の憧れだった紙へのエンボス加工が成功して晴れやかな気分になったのでした。

以上、ダイカットマシン入手から一週間でエンボス加工成功した者の雄たけびでした。

2021年8月29日日曜日

ちょっとフクロの小さい話

ごぶさた。

写真はレーザー加工機用のちぐを作っている様子です。作ったおかげで精度が格段に上がりました。悩みの種のいくつかが合理的にいくつも吹っ飛んでいった。作ってよかった。





フクロの小さい話、といっても主観で切り取った話です。

少し前まで3Dプリンターの輸入・販売代理店が催すグループチャットに参加してました。

空気が合わないから抜けたんですが。


販売代理店の人は市場がまだ普及段階なので誰が見ても「おおーすっげー!!」となるフィギュアには食いついてくるんですが、「プリンターだから設計したものを出力する」の先にある応用や実用に話が伸びていかなくてねー…。

3Dプリンターなんてフィギュアスケモ以外に何を作るの って匂いがきつかったです。目的があるから進歩する、その目的がフィギュア「だけ」ではフィギュアまでしか進歩しない。

フィギュアもスケモもアートだけどさ、もっとサブカルを突き抜けた所に使わないのかなって空しくなったのよね。

ということで私がいつか突き抜けた所の作品を世に示すぞ。


自分の双肩にかかってる物が重いから、他人にも同じ物を負わせようとしてるのかな。

そういう押し付けはよくないよな…。

2021年5月29日土曜日

Z軸調整に四苦八苦、十苦

上の写真はZ軸の調整に出したサンプルのアイ凹計(仮)たち

これを2つ場所を変えて出したり、

洗浄硬化計測して、本体もプラットフォームとか洗浄して軸調整、

またデータを見直してスライスし直して出力 というのを10回繰り返しました。
まぁ苦労を語るのはそんな所でいいや。


何に着手しているかというと、グラスアイゲージです。凹ゲージと凸ゲージをセットで考えています。

まだ公に言ってないですが先行評価版のようなものを出す予定です。最初はグラスアイのみを考えていましたが、パテアイだってレジンアイや石膏や碁石、ループエンドなどなど、ドールアイに疑問や形状に自信がない皆さんは全部まとめてかかってこい。

ヘッドを作ってる皆さんは、もうちょっと待ってね。

ドールアイの形状を計ることに特化した定規です。

お人形にハマるか、原型の仮目球との形状差が隙間で見える

10苦したというのは、Z軸の精度が出なかったので10回試作を繰り返しました。

原因を突き止め、分解して削り調整

エレグー マーズ2プロ です

Z軸がどうにも高さがおかしい人は分解してここ削って調整するといいよ

写真の解説するつもりだったけど苦労のハゲそうな時間を思い出して疲れてしまったので省略

おまけにスタンプ このほかにレーザーでゴムを掘ったやつを使っていた、値引きバーコード印も作り直しました この大きさは硬い材質の方がうまく捺せる
 

2021年5月5日水曜日

光造形機で遊んでる 続き


身の回りの物をモデリングして遊んでます。

まだまだ分からない事だらけなので、遊びながら勉強と経験と勘を蓄える期間です。

上はタブレットのペンホルダー。机の上にペンスタンドを置いており、落っことしそうだと常々気をつけていたので、気を付けないでいいように液晶の角にさせるようにしました。設計失敗してるけど、とりあえずはこれでいいんだ。

主に仕事道具として発送時にグラスアイを保護するアイキャップをバキュームフォームで作りたいので、それ用の原型を作って出力して、失敗して修正して・・・をやっています。

光造形機の設置場所は水平でないとならないんだなってようやく昨日知りました。今日はこれからマシンの水平を出してから修正データを出力します。

きっとね、失敗と試行錯誤が見たいのよ!というお声があるでしょう。すまん 記録のこってない。


 おまけにこれはScan the world というサイトが公開している、美術品のデータを出力しました。こういった作品を出力できるだなんてありがたい。

2021年4月8日木曜日

光造形機で遊んでる

仕事用のシステムを新しいのにして、まだまだ環境整えきってないんですがやらねばならん事はやらねばならんのでこなしてます。
前PCは11年つかいました。よく働いてくれました。感謝。

で、新しいシステムはさすがにアプリケーションを全部買いなおしかアップグレードしまして、またこれが違うアプリを追加で覚えるような勉強三昧です。

・・・いつの間に拡大縮小が縦横比固定デフォになったんだ、フォトショップよ。
・・・パス線のアウトラインってイチイチ本当に必要なん?イラレよ。
そんな疑問を飲みながらやってます。
写真は光造形機のテストデータを出力したものです。
一枚目のまっすぐなヤツは出力成功、グネっとしてるのは失敗。
失敗はパーツの固定が甘くて、出力途中で傾いてしまったのが原因でした。
光造形機すごい、精細、かなりつるつる。
そしてこちら。
3Dプリントはモデリングしたデータを積層造形するため一層ずつのデータにするスライサーという作業をします。
上の画像はスライサーの作業中。
モデリングしたデータは有料、無料で公開しているクリエーターさんがいるので、今回はそこからお借りしました。 骸骨とスフィンクスです。スフィンクスは大理石像を3Dスキャンしたモデルデータだそうです。美術館所蔵の像をモデルデータとして公開していたりします。
スカルの出力結果 グラスアイは8mmが嵌りました。

そしていよいよ自分でモデリングしたデータを出力しました。
押し出しを組み合わせただけの簡単なものです。
イラストレータ等で作ったデータはSVG形式で読み込めます。
これで寸法が出せそう。
とげとげサポート材
二次硬化させてからむしったら指の肉を持ってかれました。むしる時は気を付けなきゃいけません。

 最後はこちら。6mmアイの裏面を削る時に保持するための治具を作りました。

とてもよい。使いやすいし仕事のストレスが減りました。
モデリングアプリともっと仲良くなって、効率よく欲しいものをモデリングして出力してゆきたいです。

そんなこんなで遊んでいたら500gのレジンをほぼ使い切ってしまったので新しくレジンを買って引き続き出力テストをしています。
今日はドールアイの凹型のサンプルを出してますが現在3回目。全部失敗してる。

そのうち上手くできるようになるでしょう。
今回はとりあえずの近況でした。

2021年3月17日水曜日

野望が明日来る

 

画像はある日のメモです。三白眼のお人形の視線調整が難しいと感じるワケと陥りがちな盲点みたいな所をメモしてみました。

そもそもがデフォルメあまりない造形なら三白眼でも視線調整は難儀しないと思うんですが、そこは造形する側も楽しむ側も、好みの問題。 無粋なことは申しません、いろいろあっていいじゃない。

三白眼の話はおいといて、

このブログで触れていた新しいオモチャ、光造形機を買いました。今週のうちに来るようです。それに合わせて作業用のメインPCも新しいのを買いました。

スペックに余裕があるので撮影した写真を補正編集する様子をライブ配信流すのもできそうです。興味ある人すくないでしょうけどねー…通販用の写真編集する時間ってホント退屈なのですぐ飽きるんです。


3D プリンターで作りたいのは原型(など)です。

ヒートプレス用の原型とバーナーブロウの原型、原型でなくフィギュア?として目玉用の什器の出力、紙のエンボス加工シート が大まかな急務?です。

ヒートプレスで作りたいってのは発送する時のグラスアイ用のゲタと、グラスアイの形状ゲージです。

グラスアイの形状ゲージは前の記事でも触れてますが、凹と凸のセットの予定。

凹:半球状のものに同心円状に刻みを入れて、既存のお人形アイホールへあてがい、そのアイホール形状を知ることができる物を目指しています。 アイホールの計測と同時にお人形作家さんには仮目や好みの虹彩範囲を予測できるような感じにします。

凸:いうなればこちらがグラスアイゲージ。半球のくぼみがある円筒型の予定です。こっちはまあ結構難しいことになりそうなので、まだ具体的に固まってません。

凹凸いずれも10ミリ以上2ミリ刻みで展開かなと予定してます。10ミリを下回るとガラスの表面張力限界が近いので形状差が小さくなってゆくはずなので、需要は少ないかなかと思います。

話が野望から外れるんですが、こういった「標準化」の仕事は絶対に嫌われます。いわば既得権益なり地位を”現在”得ている人の利益なり地位を引きずりおとりかねない道具です。でも標準化は”未来”のためのモノサシです。標準化されている状態でグラスアイ、ドールアイ制作をはじめる人はモノサシに合わせて作ってくれることでしょう。

じゃあなんでお前が標準化なんてやるんだよ?と言われたらグラスアイ作りキットを作った理由と同じです。新しい作家さんが入ってこなければ業界が死ぬからです。あと作れるから。作れる人が他にいたらわざわざ作らない。私はいろんな方の美しい作品をこれからも沢山見たいので種を撒きます。


さてPC早く来ないかな。