2015年7月27日月曜日

週末記 野草の記録

すっかり週が明けてしまいました。
うさぎ人形は目に見えるほど進んでおらず、ただの粘土塊なので写真は見送り。


ずっとデスクトップに置いたままだったので、野草の記録です。

撮影は2015年5月26日、時間GPSポジションは下のとおり。
りんくうビーチという所です。夕方のマジックアワーを狙って行きました。

浜特有の植物へ行く前に、周辺の丘の植物を少し撮りました。

マツヨイグサの一種 、やや小さい固体
(下のほうのハママツヨイグサと比較すると違いが目に見えておもしろかった)
コバンソウ と ヒメコバンソウ
どちらもすでに枯れ色。
はい、浜です。ここから砂地で強風に強い植物。
ハマボウフウ
さまざまな大きさの株があったけど群落は作らず、ぽつんぽつんと生えてる。
花の様子。
ハマヒルガオ
ツルを伸ばして上に伸びるタイプではなく、地を這う匍匐性。
種が落ちて群落になってる。
ハママツヨイグサ
上のと100Mも離れていないのに、こちらは「浜」マツヨイグサ。
コウボウムギ
コウボウムギは雌雄異株らしいんだけど、どうもメス株しかみあたらない。
なぜ増えた?雄花終わっちゃってて見逃したのかな。
コウボウシバ


りんくうビーチというのは、常滑のコストコのすぐ近く。中部国際空港(セントレア)の発着が見える、ちいさな人工海岸(砂浜)です。

セントレアとセントレア付近(りんくう)は海を埋め立てた地です。りんくうビーチもそう。
埋め立てて砂を運び入れた砂浜だそうですが、元の砂に含まれていたのか、経年で流れ着いたのか、海浜植物が息づいていました。
撮影したような地衣っぽい形態のものばかりで、木立ちの樹は見当たりませんでした。

名前を調べてみて注意が必要だなと思った事は、似たような名前がついていても近縁種でもないということ。

機会があれば「世界最古の海水浴場」と称されている大野海岸で植物散策したいもんです。

来週はおやすみします。

2015年7月21日火曜日

トレーフル 原型4

ただの「作ってるよ」という主張。
耳は修正中。
製作者的には耳介を真横に向けた状態に合わせて作ってます。

なぜかっていうと、緊張していないリラックスした表情に感じたから。上のように耳介を正面に向けてる時は、正面方向を警戒してる気がする。


胸部、胴部にも着手。(胴部は写真なし)
肩甲骨や胸郭の広がり、たるんだ胸の毛皮のボリュームとかをコテコテ作ってますが写真がマズくて全く分かりませんな。

人間の人形を作るときに(モノとして自立する・しないに関せず)脚は立っている状態の筋肉の表情を意識しました。
今回のウサギも考え方は同じ基準で行きます。毛皮で筋肉見えないけど。
完成して「見せたい姿」をとったとき、もっとも自然に写るようにしたい。

具体的にはアイツとおなじポーズ。たまに登場している2012年ごろに作ったウサギフィギュア。
そういやアイツにも肩甲骨あったな。

2015年7月16日木曜日

トレーフル 原型 3

あまり進んでないけど。
生きてますよ。


うさぎはこれ系の顔になりました。10mmがきっちり入るぜ。
虹彩範囲5mmなら両側に白目、上下はギリギり目蓋に達する程度。

これからアイホールと表面の解像度(?)を上げていきたい。
すでに随所でサドンデスの薄さです・・・
首の接続はこう。
後頭部パーツはこんな形状に。
顔側に受ける方向の爪をつけ、左右両側にガイド突起、上側で固定。
力のズレる方向を3方向で固定すれば、まぁ外れないでしょう。
おまけに 今回威力を発揮してくれている0.8mmタガネ。
すばらしい。

ウサギ人形の制作を通じて造形方面の力を上げてからよい子さんの新しい顔を作りたい。
複製作業は同時にできるしね。

2015年7月6日月曜日

トレーフル 原型2


前の状態から焼いて芯を外し、アイホール掘って目を入れたら8mmまでしか入らなかったので、全体に肉付けして一回り大きくし、10mmアイが入るようにしました。

目玉の作り手として8mmはちょっとイヤだったんだ・・・(小言でごめんなんだけど)8mmグラスアイは探してくれる人が多いので品切れになりやすく、10mmなら多少在庫状況がマシなので・・・。

一枚目は正面、二枚目は後頭部と首球。
後頭部でゴム止める予定です。耳のゴムも止めるし顔側の接続構造もあるので、後頭部がどんどん複雑になってる。
顔の接続は、磁石使わないでカツっといく構造にする。磁石面倒だし取れるもん。


・・・そんで、10mmアイを入れてどんな方向の造形にするべきなのか、はた と足を止めてしまいました。(手は止めてない)

なんか最初の試作や、数年前に作ったウサギフィギュアの方向から逸脱しはじめている。
8mmから10mmにしたことで、よりデフォルメが効いた顔になり、幼さも出る。
自分が作りたいのはそういう的な”かわいさ”なのか?と戸惑いが湧きました。

見えていたゴールへの道がフッと消えた感じ。
 しかし分かる、これは可愛い。間違いなくかわいいお人形になる。

作品と向き合いながら、道を探そうと思います。

2015年7月5日日曜日

うさぎのことなど

ウサギ人形を作るためにあちこち調べて、土台を大きくしたり、脱線したりしています。
制作は進めているので、そのうち写真貼りに来ます。


ウサギ=LAPIN を名乗っているならもっとウサギ知識つけとくべきだったな っていう豆知識が沢山でてきましたんで、自分メモをシェアします。

まずは生物的なところから。しかしお人形化を意識しているのでその辺中心で。

 ウサギは アナウサギ と ノウサギ があり、生物的に(近いけど)違う生き物なので交雑しない
―このうち日本の山野にいるのはノウサギ
―ペットはすべてアナウサギで1600年代に輸入された外来種(うさぎ島などにいるのもペットを放獣したアナウサギ)

 前足は5指 後足は4指 後脚が長い、かなり長い。

 鎖骨は確認できなかった 胸骨(=我々の胸の中心の骨)もないっぽい
―グルーミングの動作を見られるので腕はわりと自由に動くはず

 ノウサギの走行速度は60~80Km/h
―競走馬のトップスピードといい勝負

  アナウサギ(RABBIT) と ノウサギ(HARE)
ピーターラビットはアナウサギ
狩猟・食用にするのは大抵HARE=ノウサギのほう
ウサギ界では、アナウサギは丸い、ノウサギは耳が頭部より大きいと見ための大別がされるがニホンノウサギについてはペットのウサギに比較しても大差ない固体が多い気がする

骨格を見ると、どちらにしても後脚周りの骨盤と肋骨より後ろの脊椎がすごく頑丈に見える

 骨格上、頭部と脊椎の角度が人間とかなり違う
人間の直立時に視線と脊椎は直交になるけど、ウサギは平行になる。
つまり頭部の脳みそが収まってる骨と脊=首の接続角度が違う。ホネコレ(http://drive-a.blogspot.jp/2014/01/blog-post_9.html)で確認。


文化的に

 セクシーな、
雑誌「プレイボーイ」がウサギのマークにしたのは繁殖力が旺盛なことをから男性を結びつけて起用、それが転じてバニーガールのようなコスチュームに発展したそうな。(文化的なことは確証ないのでご了承ください)

 繁殖力
草食獣なので繁殖期が年に数回あり多産、ことペットの改良が進められた歴史の長いアナウサギは年中発情(してるに等しく、ウサギを多頭使った撮影に苦労したとカメラマンさんが仰ってた)

 日本神話のウサギ ~稲羽の素兎(イナバノシロウサギ)
古事記に登場するならウサギはノウサギだけど、白色種があるのかと思ったら「シロ」は白でなく「素焼き」のほうだった。神話のウサギは毛を剥ぎ取られた素っ裸兎らしい。



そのた所感 雑感
積雪のある地方で耳先に黒色を残して白く換毛するウサギは日本でのみ見られる。ニホンノウサギのみ。(このほかアマミノクロウサギやエゾナキウサギも固有種)
見た目に丸い動物は毛皮がダブってる姿なので外骨格のドールにするには不向き。うん知ってる。
白い毛に赤目のウサギは日本で誕生した。白色種を神聖視する文化的背景で、温暖な地方でもウサギを奉る神社や干支のウサギが白く表現されるのは精神的な強い結びつきが想像される。
雪上の足跡に見られる =・・ こんな足跡は = が後肢で ・・ が前肢、つまりウサギにも利き手みたいなのがあるのかな。人間の心臓が左側にあるのは右手で心臓をかばうためで右利きの人間が多いし。
 首の骨は猫みたいな箱座りができる動物とおなじく、箱座り状態でS字を描いている、これはつまり箱座り状態だと気道しか余裕ないだろうから箱座り状態から食事は無理なんだなと学んだ。
グラスアイラパンの名前の由来はウサギの俊敏さ(脱兎)です。
私の姉は鳥獣戯画のことを「超獣GIGA」だと思ってて、何かのアニメだと思ってたらしい。
鳥獣戯画のウサギは耳先が黒いので冬季換毛したノウサギですね。